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ロボットが盛り付けから配膳までを行うレストラン AI_SCAPE(アイ・スケープ)へ行ってきました! - JET-Robotics
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AI_SCAPE訪問レポートアイキャッチ画像

ロボットが盛り付けから配膳までを行うレストラン AI_SCAPE(アイ・スケープ)へ行ってきました!

レストランなどの飲食業で人手不足が叫ばれ、ファミレスでも配膳ロボットが食事を配膳する姿を見かけるようになった昨今。その影響もあり、ロボットによって全てオペレーションされているレストランを誰もが夢想したことがあるのではないでしょうか。

そんなレストランが、実はすでに存在しています。東京都羽田空港近くのFuture Lab HANEDAにあるロボットの実証実験用レストラン 「AI_SCAPE(アイ・スケープ)」は、ロボットが料理の準備から配膳までを担当する未来型のレストランです。

フードロスや人手不足、衛生管理の課題に対応するため、ロボットと人が協力し合いながらサービスを提供し、ソーシャルロボット「Nyokkey(ニョッキー)」や産業用ロボットが、食事の準備から配膳までを行います。

新鮮な食材と最先端の技術で、衛生的かつ効率的な食事体験が楽しめるということを、この記事では写真と動画も併せて紹介します。ちょっと変わった場所やロボットが運営するレストランに関心のある方は、ぜひご一読ください

今回訪問した場所

AI_SCAPE(アイ・スケープ)

  • 住所:東京都大田区羽田空港1-1-4 羽田イノベーションシティZONE D_D2-3
  • 電話:0466-90-3490
  • Lunch:11:00-14:00(L.O.13:30) / Dinner:16:00-19:00(L.O.18:30)
  • 定休日:水曜、年末年始


AI_SCAPE HP画像


AI_SCAPE(アイ・スケープ)とは?|ロボットがオペレーションをするレストラン

AI_SCAPEは、フードロスや人材不足などの社会課題、そしてポストコロナ時代の衛生問題など、人だけでは解決できない課題を人の「愛」とロボットの「AI」が共生し解決していこうとする場です。ロボットがレストランの全てのスタッフの役割を担いサービスを提供します。

ポイントは、ロボットのためだけに最適化されたレストランではないということです。通常ロボットがオペレーションを担当していると聞くと、ロボットが扱いやすいやすいように物が設計されているとイメージしがちです。しかし、AI_SCAPEは人のためにデザインされた物をロボットが扱えるように再設計しているため、人間とロボットの両方が扱いやすくなっています。

食事に使っている食材は世界各地から厳選したものを使用しており、注文が入ってから食事の準備をするため、鮮度そのままに提供されます。また、後ほど説明するように、配膳もロボットが行うため、衛生面も問題ありません。コロナ禍を経験した私たちにとって、こうした衛生管理も気になるところですが、ロボットだとそれが問題になりにくいというのも、このレストランの特徴です。

ここまで、AI_SCAPEの概要を説明しました。次の章では、AI_SCAPEの雰囲気を紹介します。JET-Robotics編集部が実際に足を運んできました。店内の様子や稼働しているロボットなど、写真と動画でお届けします。

AI_SCAPEにJET-Robotics編集部が訪問しました!

AI_SCAPE看板

「AI_SCAPE」の看板が目印

2025年3月某日、JET-Robotics編集部はAI_SCAPEを訪れました。京急線の天空橋駅HICity改札口から出て徒歩5分ほどのところにお店はあります。AI_SCAPEと書いてある大きな看板が目印です。

入口から注文まで

AI_SCAPE入口付近

奥ではロボットたちが待機している

AI_SCAPEのテーブル

注文するためのQRコードがついたAI_SCAPE特注のテーブル

店内に入ってすぐの正面にはドリンクコーナーがあり、右側がレストランです。左側はオフィスになっています。レストランには、4人座ることのできるテーブルが4組ありました。

AI_SCAPEの配膳ロボット「PUDU Bot」

PUDU Roboticsの配膳ロボット「PUDU Bot」

AI_SCAPEの産業用ロボット「RS007L」

産業用ロボット「RS007L」

ドリンクコーナーの「duAro2」

スカラロボット「duAro2」

右奥にはロボットが待機しています。ロボットは、自律移動型ロボット「Nyokkey」、配膳ロボット「PUDU Bot」、産業用ロボット「RS007L」そしてスカラロボット「duAro2」があります。


飲み物を提供する「duAro2」

テーブルについて、目の前にあるQRコードを読み込むことで、注文を開始します。食事を決め、支払いが終わった後に、ドリンクコーナーでドリンクチケットを読み取り口にかざすことで、ロボットに飲み物を提供してもらえます。

注文後から食事のあたためまで



Webアプリ上で注文が完了すると、早速ロボットが稼働を始めます。産業用ロボット「RS007L」は、注文内容の食事と対応したレトルトパウチを取り出し、湯煎機で加熱したり、あたためが必要な食べ物は電子レンジであたためたりします。

食事のあたため後から食事の配置まで



食事をあたためている間に、配膳ロボット「PUDU Bot」が所定の位置まで行き、産業用ロボット「RS007L」によって食事が配置されるのを待機します。PUDU BotはNyokkeyに引き渡すところまで活用されていました。

食事の配置からNyokkeyへの引き渡しまで



サラダと箸・スプーン・お手拭きのセットをトレーに配置し終えると、Nyokkeyへの引き渡しが始まります。ちなみに箸とスプーンは間伐材を用いて作られており、自宅に持ち帰ることもできます。

Nyokkeyによる食事の配膳



Nyokkeyの性能をよく見るため、曲がった後に細いところを通る必要がある、少し難しいテーブルでの配膳を希望しました。Nyokkeyはアームを上手に使い、食事をこぼすことなく配膳していました。

食事の味は? ロボットが作る「ミネストローネ」SET

AI_SCAPEで食べられる食事
今回注文したのは、素材を活かしたミネストローネ、ライムギの香り高いプチパン、オリジナルサラダにドリンクのセットです。

サラダは新鮮、ミネストローネはほどよいあたたかさで、酸味と野菜の甘味のバランスがよく仕上がっています。プチパンにつけて食べるミネストローネは、パンの小麦の香りがミネストローネの酸味と甘みを引き立て、ちょっとしたぜいたくを感じられました。

ここまで、AI_SCAPEで体験のできるサービスについて動画と写真で紹介しました。続いて、AI_SCAPEの運営に携わっているカワサキロボットサービス張さんのインタビューです。

カワサキロボットサービスの張慧蘭さんにお話を聞きました

―――まず最初に、AI_SCAPEのサービス内容を改めて教えていただけますか?

張さん: AI_SCAPEでは、主にロボットが提供するサービスとして、料理の準備、料理の配膳、飲み物の用意などを行っています。テーブルにあるQRコードから注文ができ、注文完了後、ロボットが食事を準備します。お客様が選べるメニューは3種類(ジャワ風ビーフカレー、ボロニア風ミートソース、ミネストローネ)で、一律1500円です。

―――それでは、具体的にどのようなロボットが活躍しているのでしょうか?

張さん: 例えば、食事の準備には産業用ロボット「RS007L」や配膳ロボット「PUDU Bot」、配膳には自律移動型のソーシャルロボット「Nyokkey」、そして協働ロボットの「duAro2」が飲み物を提供する役割を担っています。特に「Nyokkey」は、川崎重工が独自開発しているソーシャルロボットです。こうしたロボットによる食事準備から配膳のオペレーションは、病院や介護施設などへの導入を想定して開発されました。

―――ロボットを導入するにあたって、どのような技術が使われているのでしょうか?

張さん: 本来、ロボット同士はケーブルで接続して通信することが一般的なのですが、当レストランでは配膳などの動線を確保するため、ケーブルを使っていません。ロボット同士は一台一台が動きながら、クラウドのシステムによって一律に管理されています。お客様がテーブルで注文をすると、ロボットが自動的に料理を準備し、配膳まで行ってくれる仕組みです。また、ベンチャー企業とロボットの共同開発も行った実績があります。家具などはNyokkeyが移動する際に周囲をマッピングしやすいように配慮して特注しているものもあります。

―――そもそものAI_SCAPE運営の目的について教えてください。

張さん: Future Lab HANEDAを開所した目的は、Nyokkeyの動作検証と実験のためです。2022年にオープンし、現在では3代目のNyokkeyが活躍しています。自律移動しながら作業を行うというソーシャルロボットは、まだ開発段階です。人口減少などの社会課題を見据えて、川崎重工は産業用ロボットだけでなく、ソーシャルロボットの開発にも力を入れていきたいと考えています。

―――ロボットと運営スタッフの協働については、どのように協力しているのでしょうか?

張さん: AI_SCAPEには、川崎重工の社員が常駐しています。1名がスタッフとして、ロボットの動作調整などを随時行っています。川崎重工ではできないレストランのオペレーションについては外部に委託しており、ロボットに関わる部分は当社が、レストラン運営はレストラン会社様にお願いしています。

―――最後に、実際の様子やお客様の反応についてお聞かせください。

張さん: ロボットに興味ある方が多くお越しになります。実証実験用のレストランですので席数が少なく、土日などはお待ちいただくこともあります。休日のランチの時間帯に多くのお客様が来店されますね。皆さんロボットの動きを温かく見守ってくれる印象です。

まとめ|AI_SCAPEが見せてくれる未来

AI_SCAPEのNyokkey

「Nyokkey」がみなさんをお待ちしています

ここまで、ロボットがオペレーションを担当しているレストラン、AI_SCAPEについて紹介しました。人材不足やフードロス、衛生問題など、課題が多くある昨今ですが、それらをまとめて解決するソリューションのひとつとして、ロボットを活用することの意義を感じさせてくれる場所がAI_SCAPEでした。そう遠くない未来を一足先に体験してみたい方は、ぜひAI_SCAPEに足を運んでみてください。

今回訪問した場所

AI_SCAPE(アイ・スケープ)

  • 住所:東京都大田区羽田空港1-1-4 羽田イノベーションシティZONE D_D2-3
  • 電話:0466-90-3490
  • Lunch:11:00-14:00(L.O.13:30) / Dinner:16:00-19:00(L.O.18:30)
  • 定休日:水曜、年末年始


AI_SCAPE HP画像


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